Bと同じく3つに分かれている構成で、まず51〜54小節がはじめの1組。右手の旋律も、少々変化していますが、
Bの25〜29小節の中音域の旋律と同じ構成ですね。53小節に移る際の旋律(F-C#→F#)の形は前述のドビュッシー節です

前回は短3度音程下行(半音で3つ)→長3度音程上行(半音で4つ)の進行でしたが、こちらは長3度音程下行(半音で4つ)→完全4度音程上行(半音で5つ)の進行です。
次の組は55〜57小節。30〜31小節での旋律とこれまた同じものと思われます。57小節に移る際の旋律(F#-D#→G)の形もドビュッシー節。ここは短3度音程下行(半音で3つ)→減4度音程上行(半音で4つ)の進行。半音で数えれば、減4度=長3度ですね。
58小節の右手の音形(Bb-C-Eb-Db-C)は重要です。リズム的にはこのあとに続く
Cを予告し、旋律の構成的には、これまで
Bと
B'で何度となく登場している旋律のはじめの5音とほぼ同じ動きになっています。演奏技術的にも右手で3連譜に左手を8音合わせる点やこの曲中もっとも強い音量ffから始まる<(クレッシェンド)を求められるなど、チェック項目も多いところです。
59小節の右手は面白い表記のされ方ですね。確かに構成音からみれば1拍目と2拍目とで別のスラーが記されていても不思議ではないと思いますが、それらをすべて含み58〜59小節にひとつの大きなスラーがかけられています。左手のアルペジオの構成音も右手と呼応するようになっています。ペダリングの解釈にはいろいろな意見が出るところかもしれませんが、左手のベース音とスラーが59小節の間ずっと伸びている点や前述の右手の大きい方のスラー(つまり曲全体の流れ)をも考慮してみると、ペダルを切らず一気にこの音の渦を流しきる方がカッコイイのでは?と思います。
B'の左手のアルペジオの動きをコードネーム等で表現しても、それがそのままいわゆる和声法的な進行にはなっていないかもしれませんね(ちなみに私は和声法はやっていませんので、正確なことは個人的に確認してみてください。スミマセン、あしからず...

)。ですが、とても響きの流れがなめらかだと思われませんか?

ここはドビュっ氏やグリっち(グリフェス)によく見かける定番進行のように思います。旋律の内声の動きからそれを読み取ることができます。